脱・価格競争!小さな事業の理念作り

前回のコラムでは、
「価格競争を脱するために、ブランド戦略がいかに重要か」
について解説しました。そして

1) わたしたちはどんな人(会社)で何を目指し
2) こんなもの(サービスや商品)を提供していて
3) どんな人たちに共感・指示されるものか

この3点をはっきりさせることが必要とお伝えしました。


今回は
1) わたしたちはどんな人(会社)で何を目指しているのか

こちらについての解説と、その答えを引き出す方法についてご紹介いたします。


まずは、解説から。

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1) わたしたちはどんな人(会社)で何を目指しているのか


これは、会社だと企業理念や経営理念にあたる部分ですね。
個人の方ですと、信念・志と言えるでしょう。
ここではこれを短く「理念」と表現することにします。

「理念」は
・何のために存在しているのか
・どんな信念や価値観を持っているのか
・何を目指しているのか
・どのように行動するのか

を示したものです。

この「理念」は、内外へ周知し、実行することで以下の効力を発揮します。


◆ 思いが伝わる
自分(会社)の思いが伝わることで、思いに共感する人が集まりやすくなります。
また、どんな人(会社)かがわかるので、信頼を得やすくなります。
思いに賛同する顧客・仲間などを引き寄せることができます。


◆ 方向性を示す羅針盤となる
行動や判断の基準となるので、ブレや迷いが少なくなります。
また、事業の戦略や戦術が立てやすくなります。
組織の場合は、社員が自律的に動けるようになるでしょう。


◆ 仕事への原動力となる
仕事への意義を見出すことで、バフォーマンスが向上します。
社会貢献の実行と実感から、やりがいを引き出すことができます。
会社の繁栄と、個人のキャリア形成を、共に実現できます。


「理念」と、それを示すメリットについて、ご理解いただけたでしょうか。


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ところで…
あなたは、「理念は作るもの」と思っていませんか?

世の中には多くの「理念の作り方を教えますビジネス」があるので、
そんな風に思っている方も多いのではないでしょうか。

書籍やセミナーで言われている方法に、以下のようなものがあります。
・思いつく言葉を紙に書き出してみる
・第三者の意見を聞いてみる
・フォーマットに当てはめてみる
・他の会社の理念を参考にしてみる

このコラムをお読みの方には、
書籍を読んだりやセミナーを受けて、
試してみた方もいらっしゃると思います。

でも実はこれらの方法… やっても、あまり意味がありません。
それどころか、弊害になる場合もあります。


第三者にあなたが持つ「使命」「信念」がわかるのでしょうか…?
他の誰かが作った型や理念を使ったとして、それで心が響きあうのでしょうか…?
本来のあなた(会社)を消すことになりませんか…?

「理念は作るものではない。引き出されるもの」なんです。


自分(会社)のことを誰よりも考え、人生をかけているのは、あなた自身(経営者)です。

起業のきっかけ…
これまでの歩み…
過去のできごと…
そして現状…

それらを振り返り、心の中を見つめ

問いかけ
問いかけ
問いかけ続け…

そうした先に、気付くものが「理念」なのです。
作ろうとしてパッと出てくるものではないのです。


リラックスした状態の時に、静かな部屋で試してみてください。
そして自分に入り込んでください。

過去を振り返る
現在を見つめる
未来を見据える
そして問いかける…

そうすることで、無意識にアクセスすることができ、
これまで見つからなかった答えを、引き出すことができる。
頭で考えたこととは違う、別の答えがでてくる。
そんなことが起こるかもしれませんね。


実はこの「理念」を引き出すプロセス。
ただ問いかけるだけでは、とても時間がかかります。

現に「事業を始めて10年が経つけれど、理念がわからない」
そんな経営者の方々も多くいらっしゃいますから。

問いかけ
問いかけ
問いかけ続け…

それでも出てこなかったら?

その時は、一度、私たちにご連絡ください。 NLPという実践心理学による質問法を用い 「心の奥底に眠るあなたの理念」を 素早く引き出すことを可能にします。


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ちなみに、この理念。
作っただけでは、全く意味がありません。

内外に周知し、そしてそれを実行することで
その効力を発揮するものだからです。

ではそれを、どうやって行うのか?

方法はいろいろありますが、
次回は「デザイン」にスポットを当て、その方法をご紹介します。


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